2013年03月25日

走れメロス4

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こんにちわ(こんばわんわ)!

13日ぶりの配信になってしまいました。

もっとペースを上げていきたいプレゼンボイスのデール兼木です。

今日も張り切っていってみましょう!!
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                      57号 2013.03.25
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太宰治の名作『走れメロス』を朗読しています。読み間違いなどあ
りましたら、遠慮なくご指摘ください。

さて、読み始める前にウォーミングアップをしましょう。

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< 走れメロス4 >


あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、
それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りに
なっていよう。

少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほど
の男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然、歓喜に酔
っているらしい花嫁に近寄り、「おめでとう。私は疲れてしまった
から、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市
に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえ
には優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの
兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく
事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘
密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おま
えの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持ってい
ろ。」

花嫁は、夢見心地で首肯《うなず》いた。

メロスは、それから花婿の肩をたたいて、「仕度の無いのはお互さ
まさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無
い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってく
れ。」

花婿は揉《も》み手して、てれていた。メロスは笑って村人たちに
も会釈《えしゃく》して、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込ん
で、死んだように深く眠った。眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃で
ある。

メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、
これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。き
ょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろ
う。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度
をはじめた。

雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。
さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走
り出た。

私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う
為に走るのだ。王の奸佞《かんねい》邪智を打ち破る為に走るのだ。
走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若い時から名誉を
守れ。さらば、ふるさと。若いメロスは、つらかった。幾度か、立
ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら
走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃
には、雨も止《や》み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。



走れメロス4 音読 では、ご一緒に。
http://youtu.be/-TBIaEllIBc

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<編集後記>

走れメロス第4回は如何だったでしょうか。まだまだ言葉遣いが慣
れません(^^;。


ではまた…。
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posted by 兼木 at 18:09| 朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月12日

走れメロス3

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< 走れメロス3 >


竹馬の友、セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディ
オニスの面前で、佳《よ》き友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。

メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首
肯《うなず》き、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それ
でよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。

メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。

メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着し
たのは、翌《あく》る日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは
野に出て仕事をはじめていた。

メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よ
ろめいて歩いて来る兄の、疲労|困憊《こんぱい》の姿を見つけて
驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。

「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を
残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結
婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」

妹は頬をあからめた。

「うれしいか。綺麗《きれい》な衣裳も買って来た。さあ、これか
ら行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」
 
メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾
り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの
深い眠りに落ちてしまった。

眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。
そうして、少し事情があるから、結婚式を明日にしてくれ、と頼ん
だ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も
出来ていない、葡萄《ぶどう》の季節まで待ってくれ、と答えた。

メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に
押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれ
ない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、
すかして、説き伏せた。

結婚式は、真昼に行われた。

新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつり
ぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴
に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、
めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺
《こら》え、陽気に歌をうたい、手を拍《う》った。

メロスも、満面に喜色を湛《たた》え、しばらくは、王とのあの約
束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかにな
り、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生こ
のままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行き
たいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。
ままならぬ事である。

メロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。


走れメロス3 音読 では、ご一緒に。
http://youtu.be/sO9XyN-aRQU

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<編集後記>

走れメロス第3回は如何だったでしょうか。若干古い読み方があっ
たりして読みづらい面もありますがパブリックドメイン(著作権切
れ)条件だとある程度やむを得ない所です。間違った読み方を見つ
けたらどうぞ教えてください。


ではまた…。
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ラベル:朗読 音読
posted by 兼木 at 20:03| 朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月03日

走れメロス2

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一週間のご無沙汰でした。

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前回から、太宰治の名作『走れメロス』を朗読しています。読み間
違いなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。

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< 走れメロス2 >


「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。

「おまえがか?」王は、憫笑《びんしょう》した。「仕方の無い
やつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」

「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁《はんばく》した。

「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさ
え疑って居られる。」

「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、
おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私
慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」

暴君は落着いて呟《つぶや》き、ほっと溜息《ためいき》をつい
た。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」

「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはメロス
が嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」

「だまれ、下賤《げせん》の者。」王は、さっと顔を挙げて報い
た。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹
綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔《はり
つけ》になってから、泣いて詫《わ》びたって聞かぬぞ。」

「ああ、王は悧巧《りこう》だ。自惚《うぬぼ》れているがよい。
私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。
ただ、──」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時た
めらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日
間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてや
りたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、
ここへ帰って来ます。」

「ばかな。」と暴君は、嗄《しわが》れた声で低く笑った。「と
んでもない嘘《うそ》を言うわい。逃がした小鳥が帰って来ると
いうのか。」

「そうです。帰って来るのです。」メロスは必死で言い張った。
「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、
私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、
よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の
無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃
げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、
あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」

 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑《ほくそえ》
んだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまって
いる。この嘘つきに騙《だま》された振りして、放してやるのも
面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味が
いい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、そ
の身代りの男を磔刑《たっけい》に処してやるのだ。世の中の、
正直者とかいう奴輩《やつばら》にうんと見せつけてやりたいも
のさ。「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には
日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺す
ぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるし
てやろうぞ。」

「なに、何をおっしゃる。」

「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、
わかっているぞ。」

メロスは口惜しく、地団駄《じだんだ》踏んだ。ものも言いたく
なくなった。


走れメロス2 音読
http://youtu.be/4dCAclVGaK8

では、ご一緒に。

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<編集後記>

何とか『走れメロス』第2回を出すことができました。一緒に読ん
でくれていますか?私自身まだぜんぜん初心者レベルですが、あな
たと一緒にせいちょうできればと思っています。


ではまた…。
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