2013年03月03日

走れメロス2

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こんいちわ(こんばわんわ)!

一週間のご無沙汰でした。

プレゼンボイスの兼木です。

今日も張り切っていってみましょう!!
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  カッコよく話したい!
  人前で話す力 プレゼンボイス

                      55号 2013.03.02
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実は私、カラオケ専門のボイストレーニングのインストラクターを
しています。

趣味は読書。それも音読。

「効率を考えたら速読だろう」って思いませんか?

つづきは…
>> http://1stvoice.seesaa.net/archives/20090414-1.html
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前回から、太宰治の名作『走れメロス』を朗読しています。読み間
違いなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。

さて、読み始める前にウォーミングアップをしましょう。

顔のストレッチ
http://youtu.be/9r5nJREzLUQ

顔の筋肉のリラックスと声帯を温める効果のあるリップロール
http://www.youtube.com/watch?v=I273WWZYp2c


< 走れメロス2 >


「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。

「おまえがか?」王は、憫笑《びんしょう》した。「仕方の無い
やつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」

「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁《はんばく》した。

「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさ
え疑って居られる。」

「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、
おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私
慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」

暴君は落着いて呟《つぶや》き、ほっと溜息《ためいき》をつい
た。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」

「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはメロス
が嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」

「だまれ、下賤《げせん》の者。」王は、さっと顔を挙げて報い
た。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹
綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔《はり
つけ》になってから、泣いて詫《わ》びたって聞かぬぞ。」

「ああ、王は悧巧《りこう》だ。自惚《うぬぼ》れているがよい。
私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。
ただ、──」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時た
めらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日
間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてや
りたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、
ここへ帰って来ます。」

「ばかな。」と暴君は、嗄《しわが》れた声で低く笑った。「と
んでもない嘘《うそ》を言うわい。逃がした小鳥が帰って来ると
いうのか。」

「そうです。帰って来るのです。」メロスは必死で言い張った。
「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、
私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、
よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の
無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃
げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、
あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」

 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑《ほくそえ》
んだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまって
いる。この嘘つきに騙《だま》された振りして、放してやるのも
面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味が
いい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、そ
の身代りの男を磔刑《たっけい》に処してやるのだ。世の中の、
正直者とかいう奴輩《やつばら》にうんと見せつけてやりたいも
のさ。「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には
日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺す
ぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるし
てやろうぞ。」

「なに、何をおっしゃる。」

「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、
わかっているぞ。」

メロスは口惜しく、地団駄《じだんだ》踏んだ。ものも言いたく
なくなった。


走れメロス2 音読
http://youtu.be/4dCAclVGaK8

では、ご一緒に。

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<編集後記>

何とか『走れメロス』第2回を出すことができました。一緒に読ん
でくれていますか?私自身まだぜんぜん初心者レベルですが、あな
たと一緒にせいちょうできればと思っています。


ではまた…。
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posted by 兼木 at 00:02| 朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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